2007/07/25

"Greetings from Google" (Googleの面接)

7月の初旬にこんな題名のメールがGoogleの人事から送られてきました。
Linux系のSoftware EngineerのJob opportunityがあるから興味ないか?
といった内容でした。要するに求人案内です。
寝耳に水といった感じです。

今やMicrosoftも脅かす程の存在になってしまったGoogleですから
転職先としての人気は非常に高く、1ヶ月に10万件もの応募があるとも聞きます。
そんな人気企業に入れるような人は非常に優秀なごく僅かな人達で、
非常に狭き門であるには違いないのですが、
折角お声を掛けてくれたのだから応募だけでもしようと決めました。

ちょうどサンフランシスコに出張中でバタバタとしていたため
返事は2日後になりました。
返事をすると、向こうからすぐに返事が返ってきました。
少し詳しいJob Descriptionが書かれており、
勤務地はMountain View, Santa Monica, New York, Seattleの他
アイルランド、オーストラリアの都市など7箇所で募集しているとのことでした。
私の住んでいるボストン周辺はありませんでしたが、
とりあえず最初のPhone Interview(電話面接)のアポを取りました。

ま、最初のPhone Interviewですので、人事的な内容だろうと思い、
特に準備もしないで臨みました。内容は、職の説明から始まり、
私が現在転職活動をしているか?どの勤務地に興味があるか?
など聞かれました。
その後、自分のスキルについて自己採点しろということで、
C, C++, Java, SQLなど全部で10項目くらいを0〜10の
どのレベルかを問われました。
Googleで働いている技術者のレベルは大体4〜7のレベルだと言うので、
ま、コメントを加えながら適当に答えました。

その後、技術的な質問をしたいから、以下の3つのどれが自分に
ふさわしいものか選べといわれます。
−ソフトウェア技術
−システム管理
−データベース技術(だったかな?忘れた)
私はソフトウェア技術と答えました。
すると、ソフトウェア技術関連の質問を3つすると言われました。

最初の質問は、◯◯◯ソートとはどういうもので、
どれくらいの時間が掛かるものか?というものでした。
学生の頃習ったのは思い出せますがアルゴリズムは忘れました。
大体、ソートにも色々なアルゴリズムがあります。
大学を卒業したばかりの人の方なら答えられるでしょうか。
これは困りました。のっけからつまずくのも嫌なので、
とにかく頭に浮かぶ限りそれっぽいのを説明しました。

どれくらい時間が掛かるか?についてもLog Nのオーダと答えるのが
やっとでした。しかし、正解は違いますね。。
更に追い撃ちを掛けるように、What about the worst case?
と聞かれ、これもしどろもどろ答えましたが、違いました。
いきなり出足からつまずいてしまったようでした。

次の質問は「2の◯◯乗は何か?」というもので、いきなり簡単になりました。

3つ目の質問は次の4つを速い順に並べろというものでした。
−◯◯◯◯アクセス
−◯◯◯◯スイッチ
−◯◯◯◯シーク
−◯◯◯◯リード

とりあえず、ここまで答えると、Greatと言われ、
Now you have another bonus question.
などと1問追加してきました。3問て言ってたのに。。
電話の向こうで何やら紙をめくっている音が聞こえてきます。

最後の質問は、巨大な配列があり、
それらのどのビットが立っているかを調べる最速の
アルゴリズムを説明しろ、というものでした。

これも適当に答えると、相手はそれが最速か?などと不満そうで、
考え直して、別の解答をしましたが、それもダメでした。。

終わってみれば50分ほどになってしまいなかなか疲れました。
こちらとしても、満足な解答ができた気がしませんでしたので、
少々不安でしたが、直後にメールが来て、今後の日程やら
次のPhone Interviewの準備の仕方など詳しい内容が送られてきました。

Phone Interviewは更に2回くらいあり、それらを通るとOn-siteでの
Interviewがあるとのことで、全体で2ヶ月から2ヶ月半掛かる
ということでした。なかなか気の長い話です。
ま、そこまで行ける人もごく僅かなので、
私が心配することでもないかも知れませんが。

技術的には次のInterviewで聞かれそうな項目が列挙してあり、
準備しとけということで、なかなか親切な内容でした。
今までの転職活動で、先方の会社の人事の人から
事前に準備しておく内容までアドバイスを
受けたことなどありませんでしたから、何とも奇妙な気がします。

1週間以内に別の担当者から連絡が行くとのことでしたが、
ちょうど1週間後に2回目のPhone Interviewのスケジュールが
言い渡されました。
次は8月の初旬。
この調子で続けば確かに2ヶ月とか掛かるのでしょう。。
とりあえずもう1回くらいは通りたいものです。。